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フリータイムとディテンションの違いを解説!デマレージの費用例と起算方法、また問題が発生しやすいポイントをお伝えします。

フリータイムとディテンションの違いを解説!デマレージの費用例と起算方法、また問題が発生しやすいポイントをお伝えします。 | 海上輸送

海上輸送で貨物を輸入する時に確認しなければいけないことがあります。 それはフリータイムとディテンションです。この確認を事前に怠ってしまうと貨物が港に到着してから、何らかのトラブルがあった時に費用が発生してしまうからです。

フリータイムとは

海上輸送で貨物を輸入した時に無料で貨物を港に保管できる期間の事です。フリータイムを過ぎてしまうと「デマレージ」とういう超過保管料金が発生します。フリータイムの長さは各船会社によって異なりますが、一般的に7日〜14日です。また冷蔵コンテナや危険品貨物の場合は一般貨物に比べてフリータイムは短くなっています。3日〜5日くらいですが詳細はお取引のあるフォワーダーに問い合わせをして下さい。

フリータイムの起算日・計算方法

例えばフリータイムが7日間だとした場合、いつから起算して7日間なのか?それは貨物が港に搬入された日の翌日0時からが一般的です。ですが船会社によって異なる場合があります。ある船会社では入港日の翌日から起算するところもございます。ですので事前に取引のあるフォワーダーに問い合わせをして下さい。[br num=”2″] 例 ・フリータイム:7日間の場合 ・ETA:10月1日 ・搬入日:10月2日 ・フリータイム起算開始日:10月3日0時 ・フリータイム: 10月10日まで ・デマレージ発生:10月11日から

特にフリータイムを注意するケース

フリータイムを認識していると、状況に応じてそれを有効的に活用することが出来ます。以下にどのようなケースにおいてフリータイムに注意をしたらいいかをご紹介します。

初めて輸入する貨物の場合

初めて輸入する貨物というのは通関が思ったほどスムーズにいかない場合があります。事前に登録申請しなければいけない事があったり、必要書類が抜けていたり。この場合はフリータイムの短い船会社のサービスを使っているとリスクです。 特に冷蔵・冷凍食品や危険品の場合。フリータイムは短いのでミスがあって貨物が取り出せないとなると大きな損失につながりますので特に注意しましょう。

B/Lの記載に問題がある場合

B/Lの記載にミスがあると通関が通らない場合があります。またB/Lは修正できたが船会社のマニュフェストが修正されていないなど、1つミスがあるとスムーズに物事が進まないのが国際物流です。フリータイムは長い方が保険として安全です。

配送先の保管スペース

貨物を港に出来るだけ長く保管しておきたいという要望も結構あります。配送先の保管スペースがいっぱいで輸入した貨物を置く場所がないので、こういう場合にもフリータイムは有効に活用出来ます。※船会社は港を倉庫がわりに使うことを推奨しておりません。

長期休暇の後

長期の休暇がある前後はフリータイムに気をつけた方が良いです。なぜなら休暇中にも船はどんどん港に入っていきます。そして休暇後に船会社やフォワーダーは溜まっている輸入書類を一気に作成しますからミスが発生しやすくなります。 また長期休暇後は直ぐにトラックの手配もできない場合があります。特に冷蔵コンテナを使用している場合や危険品の場合は一般貨物に比べてフリータイムが短いので要注意です。

フリータイムは延長が可能な場合がある

一般的なフリータイムはブッキングの時点でフォワーダーに確認することが出来ます。上述したようにフリータイムは色々と有効に活用出来るので、事前に長いフリータイムが必要だと分かっている場合はフォワーダーにフリータイムの延長を依頼しましょう。 延長出来る場合と出来ない場合がありますのでご注意下さい。[br num=”2″] また貨物が到着してからフリータイムの延長を希望をしてくるお客様も少なくありません。思いがけないトラブルが発生するのも国際物流です。この場合は延長出来るかどうかは分からないですが一応フォワーダーに交渉してみましょう。

ディテンションとは

ターミナルから取り出したコンテナは貨物を積み下ろしをして、空のコンテナをコンテナデポ・バンプールに返却しなければいけません。期間内に返却できない場合にディテンションチャージが発生します。 船会社はコンテナを使いまわさないといけないわけですから、貨物の積み下ろしをしたコンテナを出来るだけ早く戻してほしいので、返却期間を過ぎた場合はディテンションチャージが請求されます。ディテンションのフリー期間は船会社によって異なりますが、ドライコンテナでは一般的に7日〜14日です。[br num=”2″]

ディテンションの起算日・計算方法

ディテンションの起算日はCYからコンテナを引き取りから算出します。 ・ディテンションフリータイム:7日間の場合 ・コンテナ引き取り日:10月10日とした場合 ・ディテンションフリータイム:10月17日まで ・ディテンション発生:10月18日から

デマレージ・ディテンションの費用例

フリータイム(猶予期間)が切れた場合、デマージ(超過保管料金)とディテンション(返却延滞料金)が発生してしてしまいます。 それはドライコンテナと特殊コンテナ(フラットラック、オープントップ、タンクコンテナ)で異なり、またコンテナのサイズによっても異なります。 以下に費用の参考金額をご紹介します。実際の費用は船会社によって異なりますので事前に取引のあるフォワーダー に確認をして下さい。[br num=”2″]

日本におけるデマレージの例

ドライコンテナの場合 (per 1day, per container)

Day 1-3: JPY 6,000/20′, JPY 12,000/40′ Day 4-6: JPY 12,000/20′. JPY 24,000/40′ Day 7 -: JPY 18,000/20′ JPY 36,000/40′

Flat Rack/Open Top/TANKコンテナの場合 (per 1day, per container)

Day 1-3: JPY 10,000/20′, JPY 20,000/40′ Day 4-6: JPY 20,000/20′. JPY 30,000/40′ Day 7 -: JPY 30,000/20′ JPY 40,000/40′

日本におけるディテンションの例

ドライコンテナの場合 (per 1day, per container)

Day 1-4: JPY 2,000/20′, JPY 4,000/40′ Day 5- : JPY 4,000/20′. JPY 8,000/40′

Flat Rack/Open Top/TANKコンテナの場合 (per 1day, per container)

Day 1-4: JPY 7,000/20′, JPY 7,000/40′ Day 5- : JPY 21,000/20′. JPY 21,000/40′

HPS Tradeの日本向けフリータイム

私たちは日本に向けて毎月多くのコンテナを輸出しています。それゆえ船会社と良好な関係にあり、特定の船会社にて日本の主要港(東京・横浜・名古屋・大阪・神戸)に貨物を輸出する場合、フリータイム(超過保管料発生までの猶予期間)が最大21日取得出来る場合がございます。 タイから日本向けで長いフリータイムをご希望の場合は弊社にお問い合わせ下さい。

まとめ

貿易取引において余計な費用はかけたくないものです。貨物・書類・納入先の状況など、スムーズな貿易取引が出来れば問題ないのですがミスが起きてしまった時の為に長めのフリータイムを取る事が出来ればメリットになります。フリータイムの長さについてはコンテナの種類や向け地、また船会社やフォワーダーによっても異なります。 事前にしっかりと確認をして円滑な貿易手配を行いましょう。