投稿日:2025.03.18 最終更新日:2025.03.18
北米西岸向けコンテナ運賃が2,000ドル割れ!トランプ関税の影響も?

こんにちは、飯野です。今回も「イーノさんのロジラジ」をお届けします。
本日3月18日、海事新聞に掲載されたニュースによると、コンテナ運賃が北米西岸向けで2,000ドルを割り込み、2023年12月以来の低水準となりました。
具体的には、3月14日付の上海発北米西岸向けコンテナ運賃が40フィートコンテナあたり1,965ドルとなり、2,000ドルを下回りました。
一方、上海発北米東海岸向け運賃も2,977ドルと、3000ドルを割り込む結果となっています。
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なぜコンテナ運賃が下がっているのか?
この運賃の下落にはいくつかの要因が考えられます。
需給バランスの変化需給バランスの変化が大きな要因の一つです。
特に、アメリカの荷主や輸入業者が輸入を控えていることが影響を与えています。
トランプ関税の影響トランプ前大統領が再選された場合の関税引き上げが懸念されており、これを見越して昨年末までに多くの荷主が前倒しで輸入を行いました。
その結果、今年に入ってからの輸入需要が落ち込んでいる可能性があります。
喜望峰経由の影響供給面では、紅海情勢の影響により一部の船舶が喜望峰経由を余儀なくされています。
しかし、運賃の下落は、供給よりも需要の減少の影響が大きいと考えられます。
地域ごとの運賃動向
地域によって運賃の変動は異なります。
上海発北米西岸向け:1965ドル(2000ドル割れ)
上海発北米東海岸向け:2977ドル(3000ドル割れ)
上海発オーストラリア・ニュージーランド向け:16.9%の運賃増加
このように、北米向けの運賃は低下していますが、オーストラリア・ニュージーランド向けの運賃は上昇しています。
まとめ
コンテナ運賃の下落は、需給バランスの変化、トランプ関税の影響、紅海情勢による航路変更などが要因となっています。
特に、北米向けの運賃は大きく下がっており、今後の動向に注目が必要です。一方で、オーストラリア・ニュージーランド向けの運賃は上昇しており、地域ごとに異なる動きが見られます。
物流業界では、こうした市場変動に柔軟に対応し、最適な輸送方法を提案することが求められます。
今後も最新の情報をお届けしていきますので、引き続きチェックしてみてください。
ロジスティクスでお困りの方は、お気軽にご相談ください。本日もありがとうございました!