投稿日:2025.02.18 最終更新日:2025.02.18
旧正月明けのコンテナ運賃が続落 米消費減速の懸念も
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旧正月明けの2月18日時点で、アジア発欧米向けコンテナ運賃が引き続き下落しています。
供給過多と米消費減速への懸念が背景にあり、今後の運賃動向が注目されています。
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アジア発欧米向けコンテナ運賃の下落状況
上海航運交易所が発表した2月14日付のSCFI(上海コンテナ運賃指数)によると、上海発欧州向け運賃は前週比10.9%減の1,668ドル/TEU、地中海向けは7.3%減の2,828ドル/TEUとなりました。
北米向けも下落し、西岸向けは9.9%減の3,544ドル/FEU、東岸向けは12.7%減の4,825ドル/FEUです。東岸向けは5,000ドルを下回りましたが、依然として高水準です。
供給過多と米消費減速が影響
コンテナ運賃の下落は、旧正月明けの輸送需要が伸び悩む一方で、船舶供給が増加しているためです。
また、米国の1月非農業部門雇用者数は14.3万人増と市場予想を下回り、消費減速への懸念が広がっています。
雇用者が少ないと消費が落ち込み、輸入需要も低下する可能性があります。
今後の運賃動向は不透明
アメリカ小売業界は2–3月の輸入量を上方修正しています。
しかし、実際の雇用統計は厳しい状況を示しており、今後の消費と運賃動向は不透明です。
今後も運賃や経済指標の推移を注視する必要があります。