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トランプ関税の行方は?米国小売業の成長予測とインフレ懸念

トランプ関税の行方は?米国小売業の成長予測とインフレ懸念 | イーノさんのロジラジ

トランプ関税の不透明感が続く中、アメリカの小売業者は輸入を加速し、成長を見込んでいます。

関税の影響で物価や物流にどのような変化が起きるのか、最新の動向を解説します。

米国小売業者の輸入が増加

ジャーナル・オブ・コマースによると、アメリカの小売業者は輸入見通しを上方修正しています。

2025年2月の港湾輸入量は前年同月比0.2%増、3月は11%増、4月は8.2%増となりました。

一方、5月の見通しは若干下方修正されましたが、全体的には堅調な推移を見せています。

関税発動前の「前倒し輸入」

輸入増加の背景には、関税発動前に商品を確保しようとする動きがあります。

特に中国からの輸入には10%の関税が適用される一方、メキシコやカナダには25%の関税が見送られています。

小売業者は関税の影響を回避するため、輸入を前倒しして在庫を確保しているのです。


しかし、この動きには課題もあります。

倉庫の維持コストや関連費用の増加が負担となっており、物流コストの上昇も懸念されています。

インフレとFRBの対応

関税が上がることで、アメリカ国内の物価も上昇する可能性があります。

実際、1月のCPI(消費者物価指数)は前年同月比3%増となり、4カ月連続の上昇が続いています。

この物価上昇により、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ時期が後ろ倒しになる可能性も指摘されています。

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