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コンテナ船の新アライアンス体制が始動!ジェミニの定時順守率に注目

コンテナ船の新アライアンス体制が始動!ジェミニの定時順守率に注目 | イーノさんのロジラジ

2024年2月1日からコンテナ船業界で新たなアライアンス体制がスタートしました。

ザ・アライアンスからハパックロイドが離脱し、マースクとHapag-Lloydが新たに「ジェミニ」を結成。

特にジェミニの定時順守率90%という目標が話題になっています。

今回は各アライアンスの動向と影響を解説します。

新アライアンス体制とは?

コンテナ船業界では、2024年2月からアライアンスの再編が行われました。主な変化は以下のとおりです。

ザ・アライアンス:ハパックロイドが離脱し、「プレミアアライアンス」に名称変更。
ジェミニ:マースクとハパックロイドが新たに結成。
MSC:単独運航へ移行し、柔軟な航路調整が可能に。

各アライアンスの役割が明確になり、競争が激化することが予想されます。

ジェミニの定時順守率90%の挑戦

ジェミニは「ハブ&スポーク」型ネットワークを採用し、高い定時順守率を目指しています。

2024年時点での定時順守率は50%台でしたが、ジェミニは90%を目標に掲げています。

この達成に向け、以下の施策を実施します。

フィーダー船の活用:専用の小型船を使い、主要港との接続を強化。
自社ターミナルの活用:効率的な荷役作業を行い、遅延を減少。
寄港地の厳選:混雑の影響を受けにくいルートを設定。

これにより、スケジュール通りの運航を実現し、サービスの信頼回復を狙っています。

MSCの単独運航戦略とは?

MSCはプレミアアライアンスやイスラエルのZIMと部分的に提携しつつ、基本的には単独運航を選択しました。

単独運航のメリットとして、以下の点が挙げられます。

柔軟な寄港地変更:混雑時に即座にルートを変更可能。
豊富な船舶数:世界市場の20%を占める大量の船を活用。
ダイレクトサービスの提供:積み替えなしで直接輸送が可能。

ただし、運賃は他社と比べてリーズナブルではなく、戦略的な価格設定が行われています。

今後の業界動向に注目!

新アライアンス体制が始動したことで、コンテナ船業界の競争はさらに激しくなります。

ジェミニの高い定時順守率の実現や、MSCの単独運航の影響がどのように表れるのか、引き続き注目していきましょう。

動画視聴はこちらから