投稿日:2024.12.07 最終更新日:2024.12.07
ハパックロイドとマースク、グリーンメタノール調達に向けた新たな一歩
ハパックロイドとマースクが、中国のメタノール供給会社と契約を結び、脱炭素社会への具体的な取り組みを進めています。
両社のアライアンスやエネルギー分散戦略について詳しく解説します。
CONTENTS
両社が脱炭素に向けた新たな挑戦
ハパックロイドとマースクは、脱炭素社会の実現を目指して、中国のメタノール供給会社と契約を締結しました。
この契約により、ハパックロイドは2026年から年間25万トン、マースクは年間50万トンのグリーンメタノールを供給される予定です。
グリーンメタノールとは?
グリーンメタノールは、バイオメタノールと電力由来のEメタノールをブレンドした燃料です。
これにより、二酸化炭素の排出量を最大70%削減できるとされています。
この技術革新は、両社が掲げる脱炭素目標の達成に向けた大きな一歩となります。
アライアンスの役割とエネルギー分散の重要性
ハパックロイドとマースクは、2024年に新たなアライアンス「ジェミニ」を設立予定です。
エネルギー供給の安定化を図るため、メタノールに加えてLNG(液化天然ガス)も使用可能な二元燃料エンジンを採用しています。
これにより、燃料供給の不確実性へのリスク分散を図っています。
今後の展望
ハパックロイドは、2030年までに2022年比で二酸化炭素排出量を3分の1に削減する目標を掲げています。
一方で、メタノールとLNGの両方を活用する戦略を採用することで、長期的な安定性を確保しています。
両社の挑戦は、海運業界全体の脱炭素化にも寄与するでしょう。