投稿日:2024.11.06 最終更新日:2024.11.06
カナダ西岸港湾のストライキが物流に与える影響とは?北米輸送への迂回で市況はどうなる?
カナダ西岸の港湾で、労働組合によるストライキが発生しました。
このストライキは北米の物流に影響を及ぼし、アジアから北米へ向かう貨物の輸送に混乱をもたらしています。
今回のストライキの背景とその影響について詳しく解説します。
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カナダ西岸港湾で発生したストライキ
カナダの港湾労働者組合「ILWUローカル514」が、雇用者団体「BCMEA」との賃金交渉を巡ってストライキを通告しました。
交渉の対象である労働協約は昨年の3月末にすでに執行しており、これ以降も協議が続いていましたが、賃金問題が原因で合意には至っていません。
使用者団体側は19.2%の賃上げを提示していますが、交渉は難航しています。
ストライキによる北米物流への影響
今回のストライキは、カナダ国内にとどまらず、北米全体の物流にも影響を及ぼしています。
2021年のバンクーバー港でのストライキの際も、貨物が米国のシアトルやタコマ港へ迂回輸送され、港湾の混雑が発生しました。
今回も同様に、貨物がカナダから米国の港へ迂回される可能性が高く、港湾混雑によってトラックや鉄道の輸送コストや納期に影響が出る懸念があります。
アジアから北米への海上運賃への影響
ストライキが長期化する場合、アジアから北米への海上運賃に影響が出る可能性も考えられます。
現在のところ運賃は落ち着いていますが、物流の混乱が続けば価格が上昇する可能性があります。サプライチェーン全体に与える影響は今後も注視が必要です。