投稿日:2024.10.23 最終更新日:2024.10.23
船舶スクラップ業界にDXの波!未来の自動化解体技術とは?
船舶解体における新しい技術が注目を集めています。
船舶の老朽化が進む中、スクラップ処理の効率化とDX(デジタル・トランスフォーメーション)が鍵を握る未来が見えてきました。
今回は、船舶スクラップの自動化やDX化に関する最新の動向についてお伝えします。
CONTENTS
船舶スクラップのDX化とは?
現在、日本国内では老朽化した船舶のスクラップ処理に注目が集まっています。
古い船舶は燃費が悪く、新しい船が次々と発注される中で、古い船は順次スクラップに回される状況です。
このスクラップ処理において、DX化が大きな役割を果たすことが期待されています。
オランダ企業CMTの技術に注目
特に注目されているのが、オランダのスタートアップ企業CMTの技術です。
この企業は、船舶を全自動で解体する技術を開発しており、人の介入をほとんど必要としないプロセスを実現しています。
船舶をスライスし、さらに細かく解体する一連の流れが全て自動で行われる様子は、今後のスクラップ処理の未来を感じさせます。
インドとバングラデシュでの現状
現在、船舶の解体は主にインドやバングラデシュで行われています。
これらの国々では、人力による解体が主流ですが、CMTの技術による全自動化が普及すれば、作業の効率が格段に上がることが期待されています。
CO2削減への貢献
この自動化技術は、環境面でも注目されています。
船舶スクラップの際、電気炉を使用して鉄を溶かすことで、従来の方法に比べてCO2の排出量を約1/4に削減できるといわれています。
環境への配慮も重要視される今、この技術は船舶業界にとって革新的な解決策となるでしょう。
今後の展望
日本企業もCMTに出資を開始し、次世代の船舶解体技術に期待が高まっています。
今後、DX化によるスクラップ処理の効率化が進むことで、さらなるCO2削減やコスト削減が実現されるでしょう。