HPS Trade, a distribution agent
that accelerates business locally in Asia

MENUCLOSE

column

アジア発欧米向けコンテナ運賃が続落、依然高水準を維持

アジア発欧米向けコンテナ運賃が続落、依然高水準を維持 | イーノさんのロジラジ

アジアから欧米に向けた海上運賃が続落しているものの、依然としてコロナ前の水準を大きく上回っています。

業界関係者が注目するこの動向について、最新の運賃指標をもとに詳しく解説します。

コンテナ運賃の現状

10月22日の最新ニュースによると、アジアから欧米に向けた海上コンテナ運賃が引き続き下落しています。

具体的には、上海発ロサンゼルス向けが4,941ドル、上海発ニューヨーク向けが5169ドルといった状況です。

上海発ロッテルダム向けでは、3,373ドルと報告されています。


これらの運賃は、コロナ禍のピークである2021年9月から約69%下落しているものの、コロナ前の平均水準と比べると2.3倍の高さを維持しています。

このため、依然として高い水準にあることが明らかです。

運賃の高水準が続く理由

年初から現在までの総合指標では、アジア発欧米向けの海上運賃は平均4,058ドルであり、過去10年の平均値と比べて125ドル高い状態が続いています。

この運賃の動きには、船会社がキャパシティをコントロールしている影響も考えられます。


特に、上海発ロサンゼルスやニューヨーク向けの運賃が5,000ドル近くに達していることから、業界関係者は「以前の1,000~1,500ドルの時代と比べると非常に高い」との印象を持っています。

しかし、一方で「コロナ前の運賃は破綻に近い水準だったため、今の水準が業界にとって適正かもしれない」との声も聞かれます。

今後の展望

一部では、今後さらなる運賃の下落が予想されているものの、かつてのような大幅な値崩れは期待できないとの見方が強まっています。

コロナ前の状況と比較して、現状の運賃は持続的な高水準を維持する可能性が高いと考えられます。

まとめ

アジア発欧米向けのコンテナ運賃は下落しているものの、依然としてコロナ前の水準を大きく上回る状態が続いています。今後も業界の動向に注目が集まるでしょう。

動画視聴はこちらから