投稿日:2024.10.22 最終更新日:2024.10.22
アジア発欧州向け海上運賃、11月から上昇へ
11月からアジア発欧州行きの海上運賃が上昇すると予測されています。
これは、船会社が運休を増やすことで需給バランスを調整し、運賃を引き上げる動きによるものです。
業界にとって、重要な転換点となるこのニュースに注目です。
CONTENTS
運賃の現状と今後の見通し
アジアから欧州向けの海上運賃は、ここ数カ月下がり続けていました。
例えば、7月初めには40フィートコンテナあたり8500ドルだったものが、現在は2900ドルまで低下しています。
しかし、11月以降には上昇圧力がかかる見込みです。
船会社の戦略的な運休
運賃が上がる理由として、船会社が運休を増やし、輸送キャパシティを意図的に制限していることが挙げられます。
旧正月前の需要増加を見越したこの動きは、供給量をコントロールするための戦略的なものです。
船会社ごとの運賃動向
MSCやハパックといった大手船会社は、既に11月からの運賃引き上げを発表しています。
MSCは40フィートコンテナあたり5000ドルへの引き上げを計画しており、他の船会社も引き上げ運賃に幅はありますが、同様の対応を進めている状況です。
今後の注目ポイント
現在、多くの荷主はさらなる運賃の下落を期待し、貨物を出荷せずに待機しています。
しかし、船会社が供給量を調整するため、今後は運賃の上昇が見込まれます。
今後の海上運賃の動向は、貿易関係者にとって見逃せないものとなるでしょう。