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2024年の新造船投資が過去4番目の高水準に!今後の供給過多リスクは?

2024年の新造船投資が過去4番目の高水準に!今後の供給過多リスクは? | イーノさんのロジラジ

2024年の新造船投資が、過去4番目の高水準に達していることが話題になっています。しかし、船の供給過多によるリスクはどうなのでしょうか?

今回は燃費の向上や環境対策を背景とした新造船投資の実態について詳しく解説します。

2024年の新造船投資、過去4番目の高水準!

新造船の投資が再び活発化し、2024年には過去4番目の高水準に達しました。

特に、コンテナ船やバルクキャリアなどの船種において、多くの企業が新規投資を行っている状況です。

コロナ禍での船会社の収益増加を受け、船舶の増強が進んだことが背景にあります。

供給過多のリスクはあるのか?

一見すると、新造船の急増は供給過多のリスクを招きかねません。

しかし、今回の新造船投資は、単なる増産ではなく、古い船をスクラップにして、新しい燃費効率の良い船に置き換える意図があります。

これにより、実質的な供給量の増加は抑えられていると見られています。

燃費改善と環境対策が目的

新しい船の多くは、燃費の効率が大幅に向上しており、LNGやメタノールなどの代替燃料にも対応しています。

これは環境規制の強化に伴い、再生可能エネルギーの使用が求められているためです。

古い船をそのまま使用し続けると、燃費の悪さが将来のコスト負担になるため、各船会社は長期的な投資として燃費の良い船へのシフトを進めています。

高まる用船料と業界の投資状況

近年、用船料の上昇が続いており、これは船会社にとって大きな負担となっています。

そのため、船会社は自社での船舶所有を強化し、安定的な運航コストを確保しようとしています。


2024年は、スエズ運河の閉鎖などにより一時的にコンテナ不足が発生し、海上運賃が上昇するなどの影響も見られました。こうしたタイミングを捉えて、各社は積極的な投資を行っています。

今後の見通しと課題

2024年の新造船投資は、高水準ながらも慎重な需給バランスを考慮した動きといえます。

環境対策や燃費効率の改善を意識した投資が進められており、単純な供給増加とは異なる面が強調されるべきです。


今後、用船料や燃料費の変動にどう対応していくかが、業界全体の課題となるでしょう。

動画視聴はこちらから