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タイで低温物流を拡大!ロジスティード、食品・非日系顧客に照準

タイで低温物流を拡大!ロジスティード、食品・非日系顧客に照準 | イーノさんのロジラジ

ロジスティードがタイで低温物流倉庫を拡大し、食品や消費財の取り扱いを強化します。

これまで自動車産業に依存してきた戦略から転換し、成長の鈍化がみられる自動車産業を超えて、非日系の顧客層へのアプローチを強化。

競争が激化する中、どのように新たな物流ニーズに応えていくのか注目が集まっています。

ロジスティード、タイで低温物流倉庫を新設

物流企業ロジスティードは、2024年内にタイ・バンコク郊外に大型の冷蔵・冷凍倉庫を新設することを発表しました。

この倉庫は1万平方メートル規模で、主に食品や消費財の取り扱いを目的としています。

これまで日本の自動車産業に依存していた物流ビジネスの方針を転換し、成長の鈍化する自動車産業に代わる新しい市場の開拓を目指しています。

自動車産業の成長鈍化を受け、戦略転換

ロジスティードは元々、日本の自動車産業向けの物流サービスを中心に展開してきました。


しかし、タイでは自動車産業の成長が踊り場に差し掛かり、部品の保管や輸送の需要も減少しています。

そのため、同社は自動車業界以外への進出を急いでおり、新たに冷凍・冷蔵設備を導入することで食品や消費財などの取扱いに注力する方針です。

非日系企業の顧客開拓に注力

さらにロジスティードは、これまでの「日系企業依存」から脱却し、非日系企業の顧客を積極的に取り込むことも視野に入れています。

新たに「非日系部門」を立ち上げ、日系以外の顧客にも対応する物流サービスを提供する方針です。

これにより、タイ国内の多様な物流ニーズに応え、成長機会を見出そうとしています。

フォワーディング事業とのクロスセールスも強化

ロジスティードは低温物流だけでなく、フォワーディング事業とのクロスセールス戦略も打ち出しています。

具体的には、倉庫の保管サービスと連携し、顧客により包括的な物流ソリューションを提供することを目指しています。


物流業界全体がM&Aや統合を進める中、他社との差別化を図るための新たな取り組みとして注目されます。

KKRとの連携で新たな戦略推進

ロジスティードは、以前アメリカの投資ファンドKKRに買収されており、今回の戦略転換もその影響があると考えられます。

日本流の高品質なサービスを維持しつつ、グローバル展開を強化するロジスティードの動向に注目です。

まとめ

ロジスティードは、タイでの低温物流事業拡大を通じて、自動車産業への依存から脱却し、新しい顧客層の開拓を目指しています。

冷凍・冷蔵倉庫の新設や、フォワーディング事業とのクロスセールスを通じて、競争が激化する物流業界で優位性を確立しようとする姿勢がうかがえます。今後の展開に注目です。

動画視聴はこちらから

https://youtu.be/pA3FfHDb4Rs?si=VsiiiS9MOvQ7yw-L