投稿日:2024.10.07 最終更新日:2024.10.07
アメリカ東岸港湾のストライキ、賃上げで暫定合意!今後の労使交渉の行方は?
アメリカ東海岸の港湾労働者たちのストライキが、賃上げ合意により一旦は収束しました。
今回のストライキは10月1日に始まり、長期化が懸念されていたものの、わずか数日で10月3日に暫定合意に至りました。
しかし、自動化の問題は解決されておらず、来年1月15日までの期限内に再びストが起こる可能性も。今後の労使交渉が注目されます。
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合意内容:6年間で賃金62%アップ
労使双方の主な争点は賃金の引き上げ率でした。
使用者側が当初50%の賃上げを提示したのに対し、労働組合側は70%を要求。
最終的に、6年間で62%の賃上げで妥協し合意しました。現行の平均時給39ドルは、協約が満了する6年後には63ドル程度になる見込みです。
自動化の課題が未解決のまま、スト再発の可能性も
今回の合意は賃金に関するもので、もう一つの大きな課題である「港湾の自動化」に関しては未解決のままです。
労働者たちは、自動化が進むことで自分たちの仕事が失われることを懸念しています。
この点については、来年1月15日までの間に改めて協議される予定です。
1月15日までの期限が再びストを引き起こす?
労使双方は、現行の基本協約を2025年1月15日まで延長しました。
そのため、賃金合意によりストは一旦収束したものの、自動化問題で合意が得られなければ、再びストライキが発生する可能性は残されています。
サプライチェーンへの影響は最小限か?
今回の暫定合意により、サプライチェーンへの影響は限定的であると見られています。
今後の交渉の進展次第ではありますが、労使双方が建設的な合意を目指して交渉を続けることが求められています。
まとめ
アメリカ東海岸の港湾ストライキは賃上げ合意により収束したものの、まだ自動化の問題が残っています。
今後、労使が1月15日までにこの問題にどのように対処するのかが注目されます。
港湾労働者たちの未来に不安を残す中で、今後の動向を引き続き見守りたいところです。
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