投稿日:2024.10.02 最終更新日:2024.11.21
アメリカ東海岸で47年ぶりの港湾スト発生!労働者賃上げ50%を拒否、混乱の行方は?
アメリカ東海岸の港湾労働者が47年ぶりにストライキを実施しました。
今後の影響やアメリカのサプライチェーンにどのような影響を与えるかに注目が集まっています。
CONTENTS
ストライキの背景:47年ぶりの実施
アメリカ東海岸のストライキは、47年ぶりになります。
今回のストの原因は、労働者側と使用者団体USMXとの労使交渉が決裂したことです。
労使協約が9月末に期限を迎え、使用者側からは賃上げ50%や退職プランへの拠出額3倍増などの新たな提案があったものの、労働者側はこれを拒否しました。
労働環境の変化と労使間の意見対立
賃上げ提案を拒否した背景には、労働環境の変化と自動化に対する労働者側の不安があると考えられます。
労働組合と使用者側の意見が一致しないため、簡単に交渉がまとまる状況ではありません。
さらに、コロナ禍で大手船会社が莫大な利益を上げたにもかかわらず、その利益が労働者に十分に分配されなかったことも、ストライキ実施の要因です。
ストの影響と西海岸との連携
今回のストにより、東海岸向けの貨物船が航路を変更せざるを得ない状況が発生しています。
西海岸の労働組合も東海岸労組と連携を表明しており、西海岸経由での貨物取り扱いも難しいとされています。
これにより、アメリカ国内のサプライチェーンに深刻な影響が出る可能性が高くなっています。
政府の対応と今後の見通し
バイデン政権は、今回のストライキには介入しない意向を示しています。
前回1977年のストは44日間に及びましたが、今回も長期化する可能性があります。
もしストが長期化すれば、アメリカのサプライチェーンは大きな混乱に陥るでしょう。
今後の労使交渉と政府の対応に注目が集まっています。