HPS Trade, a distribution agent
that accelerates business locally in Asia

MENUCLOSE

column

バングラデシュの学生運動と政権交代が引き起こすサプライチェーンへの影響

バングラデシュの学生運動と政権交代が引き起こすサプライチェーンへの影響 | イーノさんのロジラジ

チッタゴン港の閉鎖とサプライチェーンの混乱

バングラデシュでの学生運動が深刻化し、長期政権を維持していた首相が退陣に追い込まれました。

学生たちは、公務員採用の特別枠に関する不満から抗議を始め、一部は暴動に発展。その結果、主要港であるチッタゴン港が閉鎖され、国内のサプライチェーンが混乱に陥りました。


特にアパレル産業が大きな打撃を受けています。バングラデシュは、世界有数のアパレル輸出国であり、この停滞は世界経済にも影響を及ぼしかねません。

チッタゴン港が再開されるまで、輸出入が滞り、同国の経済に大きな損失が出ることが予想されています。

背景にある学生運動と政権交代の経緯

学生運動のきっかけは、公務員採用における特別枠の扱いを巡る問題でした。

過去の独立運動に参加した家族が公務員採用枠の30%を占めるという制度が最高裁で覆されたことに対し、学生たちが抗議を開始。運動は加熱し、一部の学生が亡くなったことでさらに勢いを増しました。



この混乱の中で、長期政権を維持していた首相がインドへ逃亡し、暫定政権が誕生。

次期首相候補には、ノーベル平和賞受賞者であるムハンマド・ユヌス氏が挙げられています。

彼のリーダーシップのもと、学生たちの支持を受けた新政権が安定を取り戻すことが期待されています。

今後の見通し

新政権が安定するまでは、バングラデシュの経済は引き続き不安定な状態が続く可能性があります。

特に、サプライチェーンの再開と輸出入の正常化が急務です。この動向は、世界中の企業や投資家にとっても注視すべきポイントとなるでしょう。

動画視聴はこちらから