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航空運賃の計算方法を解説!貨物のサイズと重量を正しく比較して正確な費用の確認をする方法。

航空運賃の計算方法を解説!貨物のサイズと重量を正しく比較して正確な費用の確認をする方法。 | 航空輸送

航空運賃の具体的な計算方法をご存知ですか?海上輸送よりも輸送日程が短いというメリットがある航空輸送ですが、費用の把握をしておけば必要以上の輸送費用を抑えることにも繋がります。 また貨物の重さによっては航空輸送の中でもDHL、Fedexというクーリエサービスを選んだ方が輸送費用を低く抑えることができる場合もあります。今回はこの航空輸送費用の具体的な計算方法をご説明します。

航空運賃はどのように計算されるのか?

一見、難しそうな航空運賃の計算ですが実は計算の仕方を覚えておけば意外と簡単に費用計算を行うことができます。航空運賃を計算するときは実重量・容積重量・航空運賃(航空レート)の要素が必要になります。 費用の計算を行う前にまず「実重量」と「容積重量」の比較が必要です。実重量と容積重量を比較したときに、より単位が大きい重量が航空運賃の計算に適用される要素となります。[br num=”2″] あとはより大きい重量に航空運賃(航空レート)をかけるだけで、航空運賃を算出することが出来ます。

航空運賃を計算する際に必要な要素

航空運賃を計算する際に必要な実重量・容積重量とはそれぞれ何を表しているのでしょうか?それぞれの重量の意味を知ることで実容量と容積重量の違いを確認しておきましょう。

実重量

文字通りになってしまいますが、実重量とは実際の重量のことを表します。つまり商品(パレットを含む)の重さを量りにかけた際の重量です。

容積重量

容積重量とは荷物の体積から換算される重量のことを言います。例えば体積が大きい荷物の場合、輸送を行っている航空機の面積を多く占めることになりますよね。 貨物が軽いからと言っても使用している面積が大きければ1回の輸送に対して送れる荷物量は少なくなってしまいます。そのため実重量と容積重量と比較を行うことで体積も考慮に入れた航空運賃の算出が可能となります。[br num=”2″] 貨物の輸送には重さとサイズ両方が意図しています。実重量(kg)と容積重量(m3)という単位の違うものを比較しなければいけないので、その為の計算方法をご説明していきます。

実重量と容積重量の算出方法

実重量を計算する

貨物と貨物を梱包したカートン・パレットの重量を量りましょう。

容積重量を計算する

容積重量は、体積を6,000で割ることで計算をすることができます。 容積重量(kg) = 体積(縦cm × 横cm × 高さcm) ÷ 6,000

航空運賃の計算方法

最後に、実重量と体積重量を比較して、より大きい重量(Chargeable Weight)に航空運賃を掛けましょう。 実重量 or 容積重量 × 航空運賃= 航空運賃 以上が航空運賃の計算方法です。次にタイへの貨物輸送を想定した計算式の例を紹介させて頂きます。

タイから日本への貨物を送る際の航空運賃を計算する

ここではタイから日本へ貨物を送る場合を例として運賃の計算をしています。 (例) 貨物重量:500kg 貨物サイズ:縦115cm・横115cm・高さ165cm

1. 実重量を量る

貨物が1パレット分の実重量を500kgです。

2. 容積重量を計算する

縦115cm × 横115cm × 高さ165cmを1パレット。計算した体積を6,000で割れば、容積重量を計算することができます。 体積 = 115cm × 115cm × 165cm = 2,182,125㎤ 容積重量 = 2,182,115 ÷ 6,000 = 約363kg 縦115cm・横115cm・高さ165cmの場合、容積重量は363kgとなります。

3. Chargeable Weightを出す

実重量 500kg > 容積重量 363kg この場合は実重量をChargeable Weightとして採用します。

4. Chargeable Weightに航空運賃をかける

タイから日本への航空運賃:THB 54/ 1kg 航空運賃 = 500kg × THB 54 = THB 27,000 今回の例では航空運賃はTHB 27,000となります。

クーリエサービスを使用する場合

45kg以下の荷物を輸送する場合、フォワーダーを通した航空輸送よりもDHLやFedexなどクーリエを使った輸送の方が費用を抑えることができます。クーリエとは「国際宅配」をイメージするとわかりやすいかもしれません。 45kg以下の貨物の場合フォワーダーを通した航空輸送ではタリフレートと呼ばれる定価の航空運賃が適用されるのためです。45kg以下の貨物の場合はクーリエを利用した方が安く貨物を送ることができるのです。[br num=”2″] これも損益分岐点のようなものがあるので50kgくらいではまだクーリエの方が安い場合が多いです。しかし100kgを超える航空貨物となるとフォワーダーのレートを使用した方がメリットがあります。

まとめ

航空運賃の計算方法はいかがでしたでしょうか?航空貨物の運送にかかる費用計算法を把握しておくことで、海上輸送やDHL、Fedexなどクーリエとの費用比較を行うことができます。その中で最適な費用を選択しましょう。